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つぶやきとか色々自己中心的に書いていこうかと(む)。

ちょっと気になったのでメモ。
ブログにメモというのが、後から探すのに最も確実というのは整理できない典型か。

新種の細菌感染が拡大 ベルギーで初の死者 (2010.8.16, 産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/100816/erp1008162133003-n1.htm

インド、パキスタンが発生源とみられ、ほとんどの抗生物質が効かない新種の細菌に感染した患者が欧州などで増えており、ベルギーで16日までに最初とみられる死者が確認された。欧米メディアによると、英国、フランス、ベルギー、オランダ、ドイツ、米国、カナダ、オーストラリアで感染が確認され、今後さらに拡大する恐れがあるという。
 英医学誌ランセット最新号によると、何種類かの細菌が「NDM1」と名付けられた遺伝子を持ち、ほとんどすべての抗生物質に対して耐性を持つようになった。こうした細菌に感染すると死亡率が非常に高くなるため、感染への監視強化と新薬の開発が必要だとしている。
 同誌によると、英国では約50件の感染が確認されている。感染者の多くは、医療費の安いインドやパキスタンで美容整形手術などを受けており、同誌は感染源は両国との見方を示している。(共同)
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「英医学誌ランセット最新号」とあるが、ランセットにも、The Lancet、The Lancet Infectious Disease、The Lancet Neurology、The Lancet Oncology、色々あるので正確に書いていただけると助かる。
(本文はDownload出来ないがリンク:http://www.thelancet.com/journals/laninf/article/PIIS1473-3099(10)70143-2/fulltext#article_upsell)


「NDM1」って何よ?と思ったら、もう少し詳しい記事めっけ。

薬剤耐性示す細菌の遺伝子、南アジアから世界に拡散の恐れ (2010.8.11, AFP BB News)
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2747390/6064750
【8月11日 AFP】インドを中心とする南アジアで、形成外科手術や美容整形術を受けた人が薬剤耐性の高い細菌に感染する例が増えており、専門家は注意を呼びかけている。
 英カーディフ大学(Cardiff University)のティモシー・ウォルシュ(Timothy Walsh)氏は2009年、2種類の細菌、すなわち肺炎桿菌(クレブシエラ菌)と大腸菌の中に、異なる種の細菌を行き来できるNDM-1(New Delhi metallo-beta-lactamase-1)という遺伝子を初めて特定した。保菌者はインドの病院で手術を受けたスウェーデン人だった。
 NDM-1をもつ細菌は、多剤耐性菌による症状の救急治療の現場で「最後の手段」とされているカルバペネム系抗生物質にさえ耐性を示すため強く懸念されている。
 11日の英医学専門誌「ランセット(The Lancet)」に掲載されたカーディフ大学とインド・マドラス大学(Madras University)による研究でNDM-1の感染例が報告された。
 インドで疑わしい症状を示した入院患者を調査したところ、同国南部のチェンナイ(Chennai)で44人(検査した患者の1.5%)、北部のハリヤナ(Haryana)で26人(同8%)の感染者が見つかった。さらにバングラデシュとパキスタンに加え、英国でも37人が感染していることが分かった。英国の感染者の一部は最近、インドあるいはパキスタンで美容整形手術を受けていた。
 論文で研究チームは「英国人以外にもインドで整形手術を受ける欧米人は多いため、NDM-1は世界中に広がる恐れがある。航空機による移動が増えた今では、遺伝子は簡単に国境を越える」と警鐘を鳴らしている。
 専門家は、インドで医療処置を受けた人は、自国で治療を受ける際に多剤耐性菌に感染していないか検査を受けるべきだと忠告している。
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NDM-1(New Delhi metallo-beta-lactamase-1)、ニューデリー・メタロ・ベータラクタマーゼ。
カルバペネム系抗生物質に耐性示すってのは、嫌な感じ。未だにカルバペネム系より強い抗生物質は、出来てないはず。NDM-1酵素の働きで分解するのだろうが、「異なる種の細菌を行き来できる」というのは、論文要旨によると、Most isolates carried the NDM-1 gene on plasmids: those from UK and Chennai were readily transferable whereas those from Haryana were not conjugative.。
染色体DNAとは別の環状DNA(プラスミド)にあるということは、細菌から細菌へと遺伝子が伝播されやすい可能性がある。NDM-1遺伝子が菌から菌へと拡散していくとたいへんだ、ってところか。

とはいっても、新しい抗生物質の開発ってのは細菌と人間のいたちごっこになっており、監視(注視?)するくらいしか方法はないのだが。
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また放置ですんまそん。仕事に忙殺されてます。

先日、珍しく仕事と直接関係のない論文を読めたので戯れにレビューちっくにまとめてみた。
別目的で使ったのだが、せっかくなのでこっちにもアップしてみようかと。
諸事情で2週間ばかり寝かせました(笑)。
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Sporadic Autonomic Dysregulation and Death Associated with Excessive Serotonin Autoinhibition
(Science, vol321, 4 July 2008, 130-133 (2008))

乳幼児突然死症候群(SIDS:Sudden Infant Death Syndrome)の原因に関する仮説について、トランスジェニックマウスを作成して検証を行った。このマウスでは、散発的な徐脈や低体温が認められ、これらは発育の限られた期間(成長期)に起こり、死亡してしまう例が多くみられた。またこのマウスでは、環境変化に応答した自律神経系が標的とする臓器の活動を低下させていた。
これにより、セロトニン神経に異常がある場合、睡眠中の呼吸と覚醒を司るセロトニン神経が機能不全に陥る事が原因であることが示唆された。
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SIDSの原因としてのセロトニン機能不全が、実験的に示唆された重要な論文だと思う。
原因究明が必ずしも治療につながるわけではないが、予防のための指針(疫学調査から策定)の有用性は明らかである。産婦人科や小児科で啓蒙していないわけではないが、決して充分ではないように思う。

最近新聞記事で科学論文を取り扱う事が増えてきたように思うが、その取り上げる基準がよくわからない。取り上げても、どこで発表されたのかよくわからないのが多く、ニュースソースの重要性を知らないのか、読み手を軽んじているのかと疑いたくなることも多い。
こういう論文も取り上げてくれるとよいのに、とか思いつつ。


もう少し長めに書いたものが読みたい方は
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 理研脳科学研究センター(BSI)が今年創立10周年ということで、かなり力が入ったイベントをたくさんやる事はきいていたが、具体的な事はほとんど知らなかった。
『夢見る脳科学』というイベントの瀬名秀明さんの企画をSecond Lifeの中でライブストリーミングしたらしい。パネリストの1人であるBSIの藤井直敬氏のページにその様子が記載されているが、なかなかおもしろかったようだ。
 以前から話題になっているSecond Life、興味がなくはないがやってる時間もないしめんどくさいと思っていた。科学研究のインタープリターのツールとしても重要な役割を果たすかもしれない。日本語版も出たっていうし、やってみるかな。時間作らなくっちゃ。


本当はこの記事を見てプレスリリースを探してた。名付けに疑問があったんだけど、該当論文が見れなかったので。
体内時計:ショウジョウバエで新遺伝子発見 ヒトにも存在(毎日新聞)

プレスリリースはここにあった。
(結局見つけられずMasacaさんとこで発見)
時計遺伝子のニューフェイス “時計じかけのオレンジ”を発見
- 体内時計システムの完全理解への一歩 - (理研プレスリリース)


実はプレスリリースをすぐに見つけられず、理研神戸CDBのHPへサーフィンしたところ、こんなもの発見。
『CDBラボパニック』
 これがなかなかマニアも納得の上々の出来。思わず夢中に(汗)。個人的には「アンテナペディア探し」に萌え~。
 CDBってタイトルCGとか凝ってたり、結構広報に力が入ってると思うことしばしば。発生とか再生はやりやすいというのもあるけど、このラボパニックにはシーケンスがらみのものもあるので言い訳できないね。いやシーケンスがらみのものは力入ったし、バッチリだったよ俺。(馬鹿丸出し)

 この企画・ディレクションは素晴らしい。これのInfo見ると、企画は広報の人(発生・再生科学総合研究センター 広報国際化室、サイエンスコーディネーター)らしいが、デザイン・制作はやっぱりそれ専門のところに委託して作っているようだ。やはり「餅は餅屋」で間違いない、紹介用CGとかビデオ制作とかそういうものはね。
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